Tememo(てめも)| 自社プロダクト
「ちょっとあとで」を忘れないための通知管理アプリ。時刻を決めずに登録して、生活リズムに合わせた通知で思い出す。企画から開発・ストア運用まで社内で一貫して手がけた自社プロダクトです。
| クライアント | 自社プロダクト(Betas株式会社) |
|---|---|
| 種別 | iOS / iPadOS / macOS / Android アプリ |
| 対応デバイス | iPhone・iPad・Mac(Apple Silicon)・Android |
| 支援内容 | 企画 / UI・UXデザイン / アプリ開発 / ストア運用 / LP制作 |
| 開発期間 | 2025年11月 〜 現在 |
| 使用技術 | Flutter, Dart, Riverpod, Drift (SQLite), WidgetKit, Glance, App Intents, StoreKit |
プロジェクト概要
「ちょっとあとで」を忘れないための通知管理アプリ。「メモしても忘れてしまう」という課題に対し、カレンダーやToDoリストよりも心理的ハードルの低い「ゆるふわタスク」の管理手法を提案。生活リズムに合わせた定時通知システムにより、ユーザーの記憶保持をサポートします。
課題
カレンダーもToDoリストも、「いつやるか」を決めてから登録することを前提にしています。ところが日常の「ちょっとあとで」——牛乳を買う、書類を返送する、あの店を調べる——には、時刻を決めるほどの重さがありません。
結果として、登録する手間のほうが用事より重くなり、そもそも記録されない。あるいは記録しても、日時のないタスクはリストの底に沈んで二度と見返されない。「メモしても忘れる」の正体はここにあると考えました。
アプローチ
時刻を決めなくていい「ゆるふわタスク」
日時の入力を必須から外し、代わりに生活リズムに合わせた定時アラームで思い出させる方式にしました。「いつやるか」を決める負担をアプリ側が引き受けることで、登録のハードルを下げています。
起動から入力完了までを最短にする「爆速エントリー」
思いついた瞬間に取りこぼさないことを最優先に、起動から保存までのステップを極限まで削りました。加えて、他アプリからの共有シート、Siri・ショートカット、ホーム画面ウィジェットと、アプリを開かずに登録できる経路を複数用意しています。
溜まることを前提にした仕分け
ハードルを下げれば、タスクは必ず溜まります。それを失敗ではなく想定内として扱い、溜まったカードを「完了・明日・スヌーズ・あとで」にスワイプで振り分ける導線を用意しました。放置されたリストを、罪悪感なくリセットできる仕組みです。

技術的な工夫
サーバーを持たずに、通知を確実に届ける
このアプリの体験は、ほぼすべてが通知に懸かっています。一方でデータを外に出さない設計を選んだ以上、サーバーからのプッシュ通知は使えません。「これから先いつ何を知らせるか」をアプリ側で先に計算し、予約としてOSに預けておくことになります。
ところが、OSが同時に保持できる予約通知には上限があります(iOSでは64件)。超えた分は警告もなく捨てられる。タスクがいくら増えても直近の予定ほど確実に鳴ること、鳴る瞬間にアプリが動いていなくてもバッジの数字が合っていること——この2つを両立させるための予約枠の配分と、貼り直す条件の見極めに、開発でもっとも時間をかけています。
オフラインファーストなデータ設計
データはすべてSQLite(Drift)で端末内に保持し、通信を必要としません。通信待ちのない起動と、メモの内容を外部に送らないというプライバシー上の設計を同時に満たしています。開発途中でデータベースを移行していますが、既存ユーザーのデータを保持したまま切り替えました。
OSネイティブ機能の作り込み
ホーム画面ウィジェット(iOSはWidgetKit、AndroidはGlance)、共有シートからの取り込み、Siri・ショートカットからの音声登録。クロスプラットフォームのフレームワークを使いながら、各OSのネイティブ機能はそれぞれのネイティブコードで実装しています。
1つのコードベースで、4つのプラットフォームへ
iPhone・iPad・Mac(Apple Silicon)・AndroidをFlutterの単一コードベースで提供しています。Apple製デバイス間はユニバーサル購入に対応しており、一度の買い切りですべての端末で使えます。
ストア運用そのものをコードで管理する
ストアの掲載文言・スクリーンショット・アプリ内課金カタログを、アプリのソースコードと同じリポジトリで正本管理し、App Store ConnectとGoogle Play のAPI経由で同期しています。「ストアの表記を直したのにコードが古いまま」といった不整合が起きず、リリース作業が属人化しません。
成果
2025年11月の開発着手から継続的にアップデートを重ね、2026年8月にv2.0をリリース。iPhone専用アプリとして始まったプロダクトを、既存ユーザーのデータを保ったままiPad・Mac・Androidへと広げました。
課題の発見からコンセプト設計、実装、ストア運用、LP制作までを社内で一貫して行っているため、使ってみて気づいたことをすぐ次の版に反映できる体制になっています。
担当範囲
自社サービスの企画・開発・運営(トータルプロデュース)
- コンセプト設計・課題定義
- UI・UXデザイン
- アプリ開発(iOS / iPadOS / macOS / Android)
- ストア申請・掲載物の制作・継続運用
- ランディングページの制作・運用